同僚の娘さんが通う高校で、「わが校は、紙の教科書もノートも必要ありません」と説明されて驚いたそうです。
同僚は、AIなど最先端技術の開発をしているITエンジニアなんですが・・。
ダイナブックって知ってる?
ダイナブックといえば、東芝のノートパソコンのブランドが有名ですが、そうじゃないです。
パソコンが登場する前に、アラン・ケイという人物が、「未来のこどもは携帯できるコンピュータを持って学ぶようになる」という構想を発表しました。
アラン・ケイがイメージしたdynabook
「A Personal Computer for Children of All Ages」
これが、アラン・ケイのダイナブック構想です。1960年代、今から50年以上も前のことです。
発表当時のコンピュータは、巨大で何トンもあるものだったので、こどもがコンピュータを持ち歩くなど、SF作家以外は想像もできなかったと思います。
当時のコンピュータ業界の人々からすると、アラン・ケイはほら吹き扱いされていたはずです。
ダイナブックはマッキントッシュの父!
アラン・ケイはゼロックス社で、ダイナブックの構想を現実化させていました。
ゼロックスのアルパルト研究所訪れたアップルのCEO”スティーブン・ジョブズ”が、その画面をみてマックOSを作らせたのは有名な話です。
実は、アラン・ケイはその後アップルフェロー(Apple社の特別研究員)を勤めていたんですけどね・・。
いづれにしても、アラン・ケイが考えたダイナブックのユーザーインターフェイスは、マッキントッシュやWindowsで採用されることになりました。
ダイナブックの名前をパクった東芝
20187年12月、東芝のパソコン事業が、台湾のASUSに売却されると噂になっています。
実は、東芝のダイナブックというブランド名は、アラン・ケイのダイナブックをパクったものなんです。
世界で初めて持ち運びができるコンピュータということで、ダイナブックという名前をつけたようですが・・・。
発表した当時は、「ダイナブックという名前をつけるなんて、ふざけるな!」という意見・避難が多かったようです。
なにせ重量4㎏。OSはM、真っ黒な画面にコマンドを入力するMS-DOSです。こどもが持ち歩けて使えるような代物ではありませんでした。
ですが、バッテリー駆動ができるパソコンということで、アメリカで大人気になり、日本に逆輸入されました。
良くも悪くも、ダイナブックという名前が世に知れたのは、東芝のダイナブックのおかげです。
ようやくでた!本物のダイナブック!?
アップルが流しているiPadのCMは、アラン・ケイのダイナブックをイメージしたに違いありません。
iPadのCMでは、母子のこんなセリフが飛び交います。
寝そべって、iPadのキーボードを叩いている息子を見て声をかけます。
母 「コンピュータでなにしてるの?」
息子「コンピュータって・・・なに?」
息子は、自分が使っているものがコンピュータだと意識していないのです。約50年前、アラン・ケイが思い描いたダイナブックが、現実になった瞬間です!
あなたが夢だと思っていることも、数年先には実現しているかもしれません。信じて挑戦してみる価値はあると思います。
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