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ディアゴスティーニが発売した「ロビ2」の製品発表会をみて、1984年にコンピュータ(MAC)が喋った時のことを思い出しました。ジョブズが初めてMacintoshを発表したときのことです。
当時、コンピュータは高価なおもちゃと言われた時代で、バカにされました。ところが、今は小学生でもスマホという名のコンピュータを使いこなす時代になりました。
ロビもまだ「高価なおもちゃ」と言われていますが、30年後は、ロボットを使いこなせない人は、仕事ができない人になっちゃうんです。
機械が喋ると感動する?
おもちゃでも機械でも、人がつくったものが喋りかけると「おっ!?」と思いますよね。驚いたり、感動したり、反応は人様々ですが・・。
1984年 「コンピュータが喋った!」
スティーブンジョブズは壇上で1枚のフロッピーディスクを取り出し、白い箱に挿入した。しばらくすると、白い箱は「ハロー ぼく、マッキントッシュ!」と、自己紹介を始めました。
初代マックがしゃべり終わった後、ジャブズが制止するまで拍手が鳴り止まなかったそうです。
それから30年たち、コンピュータは小さくなり、喋るコンピュータはスマホに形をかえて、手のひらで操作できるようになりました。
2017年 「ロボットが喋った!」
2017年6月6日のロビ2の発売記念の冒頭、新型ロボット「ロビ2」がセグウェイ風の自転車に乗って現れました。
自転車が止まると、ロビ君は自己紹介を始めました。堂々と、自信を持って
「ボク ロビ よろしくね!」 と..
マックとロビの類似点
WINDOWSパソコンメーカーがことごとく撤退していったのは、コンピュータは道具と考えたからなんですね。
道具でなくパートナーであってほしい
アップルの創業者スティーブンジョブズは、コンピュータは人間の生活を幸せにするパートナーだと考えました。道具でも機械でもなく「パートナー」です。
マッキントッシュというコンピュータが、今でも現役で進化し続けているのは、マッキントッシュはコンピューターではなくパートナーだからなんです。
日本では、ロボットというと「鉄腕アトム」の影響が強いせいか、ロボットは「友達」だと思っています。欧米では、ロボットは人間の所有物であり、道具という考え方が主流です。
「機械が友達になるわけないじゃん」
「しょせん、プログラムされてるだけじゃん」
と、冷ややかな目でロボットをみる欧米人の考えが理解できないほど、日本人はロボットに愛情・愛着を感じます。
コンピュータを人間のパートナーにしたのは「ジョブズ」ですが、ロボットをパートナーにしたのは、鉄腕アトムの原作者「手塚治虫」なんです。
愛されるデザインであること
スティーブンジョブズは、マッキントッシュのデザインに徹底的にこだわりました。マッキントッシュのデザインをみて、可愛いと思った人は多かったのです。インテリアにもなるデザイン、だから MAC は「高価なおもちゃ」と言われてしまったわけですが・・。
ロビのデザインは、鉄腕アトムの影響を受けていることがよくわかります。ロビの設計者、高橋智隆氏は「自分が欲しいロボットを作っています」と言っています。
「そばにいてくれて、かっこよくてカワイイ相棒で、人と機械の両方の魅力をもっている」。ロボットは道具ではなく、人間のパートナーとして進化させたいそうです。
ロボットエンジニアの時代
マックが初めて喋った1984年当時、コンピュータを仕事にしたいというと、ほとんどの友人は理解してくれませんでした。
ですが、いま、コンピュータなしの生活は考えられません。小学校でも、プログラムが必須科目になるそうです。
これからは、プログラムが書けるのはあたりまえの時代になります。プログラムを使って何をするかを考えるのが、仕事になる時代です。
目指せロボットエンジニア!
まだ、ロボットがなにができるかわかりません。なので、ロボットを仕事にすると言っても、理解できる人はすくないんじゃないですか?
だから、チャンスなんですよ。
ロボット産業は、コンピュータが普及したのと同じ道を進むと予想されます。つまり30年後は、ひとり1台「ロボット」を持つ時代がやってきます。
ひとりに1台のロボットを持つなんて、嘘だと思いますか?
あなたは1984年の大人たちと同じ信じられない人ですか?
ロボットエンジニアになって未来を作ってみませんか?