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IT業界をライトノベル化した「なれるSE!」という小説があるのを知っていますか? サブタイトルは「2週間でわかる?SE入門」です。
IT業界で働きたい人を対象にした入門書(?)でもあるんですが、業界人あるある満載で、とんでもなくおもしろくって、あっという間に読み切っちゃいました。
ライトノベル「なれるSE!」誕生秘話
めちゃくちゃITの専門用語がでてくる小説で、業界人でないと絶対知らない裏話なんかも満載なんです。なんでこんな小説が生まれたのか興味ないですか?
作家は元SEの小説家
この小説を書いている作家「夏海公司」さんは、元SEだったそうです。はっきりと書いてないんですが、小説を読むとルーターの設定とかコンフィグとかいう単語がでてくるので、ネットワーク系のSEだったようです。
SEを経験していた時代はリーマンショック前2000年ごろで、ITエンジニアという職業が3K・7Kと言われていた時代です。
あの頃のIT業界は、確かにひどかった・・・。
上司は中学生の女の子?
小説の設定は、作家さんがSE時代に「こうだったら嬉しいな」と思った願望を設定にしたとしか思えません。
新入社員「桜坂工兵(さくらざかこうへい)」の上司になったのは、見た目は中学生「室見立華(むりみりつか)」という可愛い女の子なのです。
見た目は小学生ですが、スーパーエンジニアで仕事が抜群にできる女の子。仕事はできるが、情緒不安定で、わがままで、凶暴(!)ドライバーを投げるは、噛みつくわで、工兵の生傷は絶えることがありません。
まぁ、仕事はできるし、寝顔はかわいいので、じゃれあいと思えば許せるかも・・。キャラ設定はツンツン系で、ライトノベルの王道ですね。
SE教育は職人の世界と同じスパルタ教育
職人って「親方や先輩の仕事をみて学べ!」っていう世界なのですが、SEの教育も「OJT(オンザジョブトレーニング)」という横文字を使ってごまかしているだけで、職人と同じ教育方法なのです。
仕事の無茶ぶりが小説にも書かれています。
こんな会話は、IT業界では日常茶飯事・普通のことなのです。
先輩は、なんにも教えてくれません。与えられた仕事でわからないことがあれば、全部自分でググって覚えるのがSEという職業です。
なんで、先輩が教えてくれないのか?
理由は簡単。先輩も知っていることしか教えられないからなのです。ITの業界は日々新しい技術がでてくるので、先輩も知らないことが多いんですね。
教えたくても、教えられない。だから、ググって自分で調べて解決するしかないんです。インターネットは経験者の知識が満載なので、先輩の知識より豊富でわかりやすいですから・・。
SEにだけはなるな。というSE仮想体験小説
小説のタイトルは「なれるSE!2週間でわかる?SE入門」なのですが、あとがきの見出しにビックリします。
あとがきのタイトルは、「SEにだけはなるな」 です。
「なれるSE!」という入門書っぽい小説なのに、「SEにだけはなるな」という、あとがき。矛盾しまくりですが、どういうこと?
これは、作家の夏海公司さんが、大学時代ゼミの教授に言われた言葉だそうです。ですが、彼はIT業界にあこがれ就職しました。そして、数ヶ月たってようやく教授の言葉が理解できたそうです。
・ろくに教育もせず専門的な仕事をふりまくる先輩SE。
・無茶な仕事を次々を回してくる営業部隊。
徹夜徹夜の連続で仕事をこなしても、終わらない。
システムバグやトラブルに追われる日々。。。。
疲弊した彼は、SEを辞め華麗なる小説家に転身(?)したそうです。
母さん働くって大変だね
小説のなかで、じわっときた言葉です。
新卒入社したブラック企業で働いていた主人公「桜坂工兵」が、電話口の母親にぽろっとつぶやいた言葉です。
「母さん働くって大変だね」
その言葉を聞いたお母さんの答えに、ジンときて胸が熱くなりました。
「当たり前じゃない 何 言ってるの
みんなその大変なことをやって暮らしてるのよ」
いくつになっても、母親の言葉には重みがあります。
そうだよね。みんなそうだよ。ぼくだけじゃないんだよ。
50歳をこえたわたしでも、悩みながら不安を感じながら生きているんです。
今日逃げた人間は明日も逃げると思われる
無茶な納期や経験のない業務を振られるのもIT業界ではあたりまえのことです。世間一般では、これをブラック企業と言うのでしょうね。
でも、IT業界はだれもやったことのない新しい技術ばかりなのです。納期なんて、やってみないとわからない。できたばかりの技術なら先輩もやった経験がないのです。
20歳の新人も、50歳のベテランも、みんな初めてスタートラインは同じです。よく言えば平等なのがIT業界です。
だから、たとえブラックと言われようがなんだろうが、小説の中で見た目が中学生の先輩上司「室見立華」が発言した言葉は真実なのです。
「やれ終電だ。やれ教育を受けていないって言い訳する人間を、仕事仲間として認められないって言ってるのよ」
「今日逃げた人間は明日も逃げると思われる。そんなこともわからないの?」
ごもっとも、同感です。先輩だって、同じ条件で仕事してるんですからね。
でも、本当に壊れそうになったら、逃げるのもありですよ。
それでもボクはSEになることを勧めるよ!
小説のあとがきの「SEにだけはなるな」とあるように、SEという職業は大変な仕事だと思います。
それでも、ボクはSEという仕事が好きで、みんながSEという職業を選んでほしいのです。
SEという職業の魅力
わたしは3年ほどSEという仕事を離れていたことがありますが、結局またSEに戻ってきました。
SEに戻ってからというもの、
・納期が無茶苦茶
・休みが取れない
・残業がひどい
という目に遭いました。やっぱり・・・だったです。
でも、なんだかんだ言いながら仕事を続けているんです。楽しいから。
SEの魅力はたったひとつ。
「システムを自分ひとりの手で作るあげる快感」が得られることです。
パソコンひとつあれば、だったひとりで大企業より優れたシステムをくみ上げられるんです。
実際、わたしがたったひとりで作ったシステムが、実業務で使われているのです。しかも、3年間ノートラブルで!
SEだから55歳でも定年知らず
SEになって、多くのシステムを作ってきました。いろんな人たちと一緒に仕事をしてきました。
トラブルの発生は数知れず、小説に書かれているようなことを実際に経験してきたんです。
でも、今でも当時仕事をした仲間たちから「また仕事しようね」と誘われます。
わたしはすでに55歳で、普通の会社なら定年の歳にもかかわらず・・です。
SEという仕事は、定年がないの仕事なのです。
なんといっても、収入がよい!
仕事は確かにしんどいですが、それに見合った収入がもらえます(ブラックじゃない限り・・)。
平均年収が500万円の業界ですし、技術力が上がれば上がるほど、いい条件でスカウトされる可能性が高まります。年収1000万円という高収入も目指せるので、頑張り苦労しがいがあるというものです。
フリーランスになると仕事が選べるようになる
技術力が高まると、フリーランスになることも可能です。フリーランスのメリットは高収入を得ながら、仕事が選べることです。
フリーランスのIT技術者の中には、半年だけ仕事をして、残りの半年は仕事をしないで好きなことをしている人がたくさんいます。
自分の好きなように仕事をして、自由な時間を過ごしているフリーランスになれる可能性も高まります。
SEって最高!
自分ひとりの力で、大企業に負けないシステムを作れたり。サラリーマンなら定年の年になっても、現役として一緒に仕事相手として認めてくれる。
こんな快感を得られる職業って、SEの他にないです。
わたしは大声で言いたい
SEって最高だよ! と・・。
あなたも、SEになって世間が驚くシステムを、わたしたちと一緒に作ってみませんか?
SEになる近道はこちら⇒高年収のIT業界へ転職するならこのサイト。おすすめの転職サイト5選。
IT業界には、いろんな人の夢が集まっています。
いろんな人が、いろんな場所で、自分の夢をかなえるためにがんばっています。
IT業界は、コネや才能・お金がなくても、夢をかなえることができる職業です。