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わたしが社会人になったのは20歳。大阪の専門学校を卒業して運よく地元の会社に就職できました。
当時地元では三流家電メーカーと言ってバカにしていたその企業も、あれよあれよと一流企業の仲間入り。
「良い会社に就職できたね」と、家族にも友人にも言われていました。
きっかけはバブル崩壊
入社してまもなくバブル景気が始まりました。
仕事は忙しく、家に帰れない状態が続きましたが、楽しい時代でした。
仕事も遊びも精一杯。徹夜明けの翌日も遊びまくった時代です。
残業100時間はあたりまえ。でも、残業代はきちんと払われ、ブラック企業なんて言葉もなく、考えたこともありません。
残念なのは、仕事で残業200時間を越えるのを自慢していたような時代です。
金はあるけど、時間がないっていう時代でした。
そんなバブルが、はじけたとたん・・・。
リストラってなに?
バブルがはじけ景気が急速に悪化しても、バブル世代のわたしたちは、ことの重大さに気づいていませんでした。
「すぐに景気のいい時代に戻るよ」
そう思っておました。バカですよね。
リストラが人員削減を意味する言葉になったのはこの頃です。
リストラの本当の意味は「事業再構築」なのですが、事業を真剣に見直すことなく、解雇といういちばん手っ取り早い手法を使って生き延びようとし始めました。
あれから25年。四半世紀たった今、「リストラ=解雇」が、単語として普及したのは残念です。
本当は、「リストラ=会社の悪を正する」が正しいのに・・・。
リストラという言葉が正しく広まっていれば、ブラック企業は産まれなかったかもしれません。
大企業を辞める勇気
その時、わたしはリストラ対象になっていませんでしたが、次・その次とビクビクしながら仕事を続けなければなりません。
一般的な会社員より給料は多少はいいと思いますが、それだけです。年老いたら、ゴミのように捨てられるに違いありません。
リストラの嵐の中で、そう考えるようになりました。
※その予感は残念ながら的中しました。25年後の今、45歳以上の社員を大量解雇したのです。
入社してから10年目、30歳の誕生を目前にした10月、退職願を提出しました。
大企業でなくベンチャーを選んだ理由
ソフトウェアの開発に関わって10年。当時の常識では他の大企業に転職するのが一般的だったと思います。
ですが、時代はwindows95が発表される前のことでした。「パソコンで仕事ができるわけがない!」と言われていた時代です。
大企業でパソコンのソフト開発などできません。
「これからはパソコンの時代になる!」
そう信じて、パソコンのソフト開発ができるベンチャーに決めたんです。
周りからは「バカじゃねーの?」「パソコンなんて!」「大手なら安心なのに」など言われ、引き止められたんですけどね(笑)
勤めてわかった大企業で働くデメリット
大企業で10年勤めたことで、もう2度と大企業で働きたくないです。デメリット多すぎですよ。
好きなことがなかなかできない。
上司の顔色を伺うようになる。
決裁だなんだと手続きが多すぎる。
年々リストラの恐怖が高まる。
知識が偏り、広い世界が見れなくなる。
とにかくストレスが溜まる
その点、ベンチャーはいいですよ。社長との距離が近いので意見が通りやすく、結論が早いです。
必ず好きなことができる、というわけではないですが、良し悪しの判断が早いです。なので、気持ちを切り替えて次に進めるんです。
ストレス度は、ベンチャーの方が絶対溜まりません。人によるかもしれませんが(笑)
29歳 初めての転職 大企業からベンチャー企業へ
転職先を決めたのは、いわゆるスカウトでした。
「うちにきて、パソコンやろう!」
そのひとことで決めました、
会社の設立に関わったのが、当時のパソコン界の有名人。断る理由はありません。
パソコン関連の最新情報と、協力な営業・豊富な人脈が整っている会社でした。
仕事は十分あったんですが・・・。
この続きは、また次回。