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パソコンの将来を信じて、パソコンソフトの開発がしたい。そういう動機で、大企業からベンチャーに転職しちゃたんです。
それが転職を繰り返すキッカケになるとも知らず・・・・。
夢を見続けたベンチャー時代
夢を追いかけてベンチャーに転職したですが、大企業では体験できなかったことをたくさん経験できたんです。
社長の片腕
社長はいわゆるカリスマ性のある天才プログラマーでした。
なので、人が集まり仕事も増えるんですが、仕事が雑なんです。
納期に遅れるのはあたりまえ。プログラムの不具合がでても、興味がないと後まわし。
ビジネスとしてどうよ?という事だらけなんです。なので、わたしの主な仕事は、顧客との調整役だったんです。
外部からはNO2と言われましたが、現実は社長のミスの尻ぬぐい役でしたね(笑)。
日本全国旅するベンチャー
仕事は順調で、日本中から問い合わせが殺到しました。
大手からの依頼が多かったので、打ち合わせや導入などで出張する機会が多くなりました。
本拠地の大阪にいるより、九州や関東方面の仕事ばっかり。
「たまには関西で仕事をさせてよ~」と嘆いてました。
技術研修という名の海外旅行
いまでもそうですが、コンピューターはアメリカが最先端なんです。
なので、最新の技術を学ぶにはアメリカに行くのが手っ取り早い方法です。
わたしも最新の技術を学ぶため、ラスベガスの展示会に参加させてもらいました。
初めての研修旅行アメリカ・ラスベガスは、夜通しスロットしたことしか覚えてません。
そうだ 東京、行こう。
1995年の、社長から「東京に行って支店を立ち上げろ」という指示が発令されました。
相談ではなく、「決定事項だから有無も言わせないぞ」という雰囲気でした。
わたしは、いちどは東京で仕事がしたいと思っていたので、ふたつ返事でOKしました。
社長は肩すかしを喰らったような顔をしていましたが・・。
それからわずか1ヶ月。東京支店が開設されました。
ベンチャーのスピード感は、大企業とは比較になりません!
ベンチャーへ転職するリスク
大企業にはリストラされるというリスクがあるように、夢を追いかけるベンチャーにも当然リスクがあります。
ベンチャー企業の生存率
1年:40%
5年:15%
10年:6%
20年:0.3%
30年:0.02%
ベンチャー企業に転職するということは、倒産するリスクが常にあると考えるべきなんです。
成功する夢をみてベンチャー起業してみても、10年後には6%しか生き残れない、厳しい現実があります。
ベンチャー企業は誰のもの?
ベンチャー企業は、社長の夢を実現するための会社です。
ベンチャー企業の社員は、社長の夢を現実化するために集められた人材なんです。あなたの夢を実現する会社ではありません。
まとめ
ベンチャーは小さな会社なので、いろんなことを自分で判断していかなければなりません。
仕事以外の雑務も多く、いったい自分は何が本業なのかと思うこともあります。
成功することも、失敗することもあります。それは、社長といえども同じです。
社長の判断が間違っていると思っても「社長の判断が絶対」なのがベンチャー企業なのです。
ベンチャーが成長するかしないかは、社長の器によるのです。
あなたが転職しようとしている、ベンチャーの社長の器は大きいですか?