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難しいことを分かりやすく説明してくれる池上彰さんですが、むかしは新聞記者だったのです。毎年秋に開催される、イベント『サイボウズカンファレンス』で聞いた印象に残る講演をご紹介します。
サイボウズカンファレンスとは?
サイボウズは、ITベンチャー雄としてITで起業を目指す人々の目標にされている企業です。
1997年愛媛県松山市で創業の、代表的な製品としてグループウェア「サイボウズ Office」シリーズなどを手掛ける企業である。 社名の由来は、「電脳」を意味する「cyber」と、親しみを込めた「子供」の呼び方「坊主 (bozu)」の造語(「電脳社会の未来を担う者達」という意味も込めている)。 (出典:ウィキペディア)
最近は、ワークライフバランスを重視する企業としても有名で、社長の青野 慶久(あおの よしひさ)氏は、自ら育児休暇を取得するなどイクメン社長としても有名です。
サイボウズはこちらの記事でも紹介しています↓↓
毎年秋に開催される『サイボウズカンファレンス』は、サイボウズ関連製品の発表の場ですが、特別講演は著名人の講演が無料で聞けるとあって、いつも満席になります。
2015年の『サイボウズカンファレンス』講演会は、ジャーナリスト 池上彰さんでした。
池上彰氏の講演を生できける機会はめったにないので、速攻申し込んで開催日を楽しみにしていました。
変わりゆく世界と日本
池上彰氏の講演テーマは、
『変わりゆく世界と日本。これから必要な覚悟』
IT企業のサイボウズが開催するプライベートショーで、池上彰氏がどんな話を聴かせてくれるのか?
「Cybozu Days 2017 開催予定」 https://t.co/w8lYttoqQc #qloba
— たくたく (@takutaku100yen) 2017年8月6日
大学教授「池上彰」の素顔
池上さんは、2012年から東京工業大学で講師をされているのですが「テレビでは芸能人に優しく教えているが、学生には厳しいです」と、第一声。
2012年は、池上彰の授業ということで多くの学生が選択したそうですが、3割の学生が単位を落とすことになったそうです。
学生も懲りたのか、年々授業を選択する学生が減少して「今年は小さな教室に移動になってしまいました」と言われていました。
そのオチは、
「新入生は、わたしの授業が厳しいのを知らないので、今年も受講する学生が増えています。今年は、何人が単位をとれないかな? 落としがいがあって楽しみです」と、笑いを誘っていました。
つかみが上手いなぁ。と関心させられる一幕でした。
つかみが終わったら、いよいよ本題にはいります。
メディアの発明と革命の歴史
IT企業講演会ということでしょうか、メディアの発明と革命の歴史を語られました。
活版印刷と宗教確認
グーテンベルクが活版印刷を発明したことで、真実が明確化され、宗教革命が起こる。
ラジオドラマで全米パニック
ラジオは、「火星人襲来」というラジオドラマが、米国中にパニックになったことがあります。いまから考えると、ウソのような話ですが本当の話です。
ドラマがあまりにも真に迫った放送だったので、本当に火星人が地球を襲ってきたと思った人々が、逃げ惑いパニックが発生したのです。
テレビが市民運動を活性化
テレビは、ケネディ大統領の当選やベトナム戦争の終結に繋がる市民運動を発生させる。
衛星放送の普及が、ベルリンの壁を崩壊させることになる。
SNSとスマホの普及が世界に変化を・・
そして今、ツィッターやフェイスブックが「アラブの春」のキッカケをつくることになり、スマートフォンの普及がシリア難民の大移動を発生させている。
メディアの発明が革命をおこす
いろいろなメディアを発明した人は、自分が作ったメディアが世界に影響を与えるなどと考えなかったことでしょう。
技術の進歩は、その利用者によって形を変えて普及していくのだということが、歴史を辿ると良くわかります。
世界が変わり混乱の影響で、世界中に難民があふれています。日本は、先進国の一員として「(難民を)どのように受け入れるか、日本の覚悟が問われることでしょう」と、締めくくりました。
池上彰の新聞記者時代はヤンチャだった?
講演の中で一番面白かったのは、新聞記者時代にポケベルを持たされた時の話です。
ポケベル以前は、取材に行くと定期的に会社に電話をしていましたが、ポケベルを持つようになると必要があれば会社から勝手に連絡がはいってきます。
世間では、会社に首輪をつけられたと言われて嫌がられていましたが、記者達は定期連絡が不要になり自由になったと喜んでいたそうです。
必要があれば会社からポケベルに連絡がはいるので、自由にしていればいいと調子に乗った池上さんは、共同通信社の記者仲間とゲームセンターで遊んでいたそうです。
ゲームセンターをでたろころで、共同通信社の記者のポケベルに何度も連絡が入っていました。共同通信社の記者は大慌て。その記者さんが、真っ青になって公衆電話に走っていった姿は、今でも忘れられないそうです。
あの池上彰さんも、新聞記者時代は、仕事中にゲームセンターで遊んだり、ヤンチャしていたんだという、面白いエピソードでした。
難しいことをわかりやすく説明する天才
池上彰さんは、難しいことをわかりやすく説明する天才だと、ほとほと感心させられました。
メディアの歴史はわたしも勉強していたので、内容自体は知っていますが、他人に説明できるかというと疑問です。
それを、だれもが理解できるように説明するのは、とても難しいことだと思います。
予約したのが早かったせいか、前から3列目の席が取れて間近で聞けました。喋っているときの表情も良く見えて、本当に勉強になりました。
いつまでもお元気で、難しいことをわかりやすく説明していただきたいです。
サイボウズという会社を知ろう!
仕事がらサイボウズの社員やOBと話す機会が多いのですが、みなさん本当に楽しそうに仕事の話をしてくれます。青野社長なんかdisられまくりです。
とても自由な雰囲気を感じて、おもしろい会社じゃないでしょうか。ベンチャー起業家の憧れや目標になっているのも納得です。もう少し若かったら、青野社長と一緒に仕事をしたかったかも・・。
20~30代のみなさんは、サイボウズという会社の働きかた革命を是非学んでみてください。サイボウズの社員のみなさんは、本当におもしろい(いい意味でね)人たちですから。
社員がおもしろいということは、会社もおもしろいはず!
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