一部上場企業に勤めている先輩が、55歳で役職定年したというので忘年会で話を聞いてみました。
上場企業勤めで、それなりの立場のかたでも、定年後は不安になるようです。ほんと、サラリーマンって良いのか、悪いのか? 考えさせられました。
IT業界の有名企業社員が抱える不安
話を聞いた先輩は、SIerのトップ企業で、日本のパソコン市場を独占していたこともある企業に勤めています。
人生100年時代と言われるなか、55歳で役職が剥奪されて一般社員になるらしい。60歳までは収入保障されますが、その後嘱託契約で収入が激減するそうです。
不安を感じていると言っていますが、上場企業なら退職金もそれなりにあるでしょうし、今までの収入も中小企業の社員の2倍~3倍はあったはずです。
お金に不自由はないはずなのに、なにが不安なんでしょう?
仕事ができない不安
「オレは、ひとりではなにもできない」
そんな不安を喋ってくれました。大手SIerで重職であった方がです。
マネジメントはできるけれど、実際に物をつくるのはメンバーたちだから、自分ひとりになったら何ができるのか分からないのだそうです。
そりゃそうですよね。プログラムをつくった経験は、入社して1年目から長くても3年目くらいでしょうから・・・。
健康でもすることがない不安
56歳になった今でも、フルマラソン大会も現役出場しているそうです。
こどもたちも結婚し、まだまだ健康だから、定年してすることがなくなったら困る。ということも言っていました。
「することがない」じゃなくて、「何をしたらいいのか分からない」というのが本音だと思いました。
優秀なマネージャーが持っているノウハウは、プライドさえなければいろんな会社で使える技術なんですけどね。
プライドが邪魔になるかも・・
大企業で働いてきたから、プライドが高いかも?
んなもん、本人しだいじゃないですか? プライドなんてクソミソです。必要ありません。
わたしは、45歳でフリーランスになった時点でプライドは全部捨てました。コンビニでバイトまでしましたもん・・。
エージェントに紹介された集合面接で「あんた何しにきたの?」なんて目で見られたり、年下のクライアントから評価されたり。
けれど、自分が開発するシステムについては、プライドもって開発してますよ!
開発にはプライドもって取り組みます。だって、プロですから。クライアントの言いなりにはなりません!
飼い犬と野良犬
定年間近の先輩と話をしていて、サラリーマンは「飼い犬」なのかもしれないと感じました。
7回も転職しているわたしは、ある意味「野良犬」なのかもしれないと・・。
わたしの周りには、60~70歳の元ITエンジニア・現役コンサルタントの方々がたくさんいます。
「収入があるから年金もらえない」と言われる方々ばかりです。
なので、60歳になろうが70歳になろうが、仕事がないとか、収入がなくて困るという発想自体がありません。
仕事は見つけるもの、自分でつくるものだと教えて貰っているからです。言い方は悪いかもしれませんが、わたしの周りの老人たちは皆「野良犬」ばかりです。
「飼い犬」と「野良犬」
あなたはどちらの人生を選びますか?