Contents
先日、新卒向けの会社説明会のセミナーを受講してきました。新卒者向けの会社説明会のプレゼンテーションセミナーでしたが、普通のプレゼンテーションにも応用できます。
また、これから独立して起業する人や、中小企業で採用担当している方にとっても、すごく役立つ情報ですよ。
人材採用の目的
人材採用は目的によりますが、新卒採用と中途採用があります。それぞれ目的が違うので、人材を採用する場合は目的を明確にしておかないといけません。
中途採用の目的
中途採用の目的は、”即戦力”採用が目的です。仕事がたくさんあって、従業員の負担を軽くするために中途社員の採用をします。中途採用のポイントは、明日からでもバリバリ働いてくれる人。売上を上げてくれる人が欲しくて採用するのです。
新卒採用の目的
新卒採用の目的は、”将来のコア人材”を採用することです。新卒採用は、将来会社の中核として活躍できる人材を確保することです。だから、ゼロから教育しお金をかけるわけです。
新卒採用か中途採用かを明確にする
中途採用でも”未経験者OK”として採用する場合があります。この場合は、新卒者と同じですが、いちど社会にでて働いているので、最低限の社会的常識はある前提なので、会社としては教育費のコストダウンが期待できます。
採用を始めるにあたり、新卒採用・中途採用のどちらかを決めておかないとブレてしまいます。
- 将来の中核人材を求めるなら「新卒採用」
- 即戦力の人材を求めるなら「中途採用」
なぜ会社説明会を開くのか?
会社説明会の目的は、
自社の魅力をわかりやすく伝え、自社への入社意欲が引き上がるようにすること
会社説明会に参加する人たちは、WEB・情報誌・書籍などのメディアを調べて自社のことを知っています。なので、会社説明会に参加する目的は、企業のリアルを調べに来るのです。
- 尊敬できる先輩はいるのか?
- 教育体制はしっかりしれいるか?
- 福利厚生は、残業は、教育体制は・・
この会社で働きたい!
と思って帰ってもらえるようにするのが、会社説明会を開く目的です。
失敗しないか?眠れない採用担当者
採用は会社にとっても採用担当者にとっても、一大イベントで大変な労力がかかります。
ほんとに、ほんとに大変なんです。うまくプレゼンできるか、自分の会社や仕事をうまく説明できるか、いい人が来てくれるか・・などなど。
失敗した時のことを考えると、眠れない夜もあります。
参加者目線に立った会社説明会にする
会社説明会に参加する人たちは、一生の仕事を探しにやってくるわけです。真剣です。なので、会社説明会は最大の”おもてなし”をすることが成功の秘訣です。
「採用するのは会社だから!」なんて考えていると、参加者はあなたのその気持を見抜いてしまいます。そう考えている時点で、会社説明会の大失敗は決定です。
悪い印象を受けた説明会を学生に聞いたところ、こんな意見があったそうです。
- 開始10分前になっても会場に入れず待たされた
- 資料もなく、待合室ではテレビが流れていた
- 受付の方が無愛想だった
- エレベータで社内の悪口を言っていた
- 明るい職場とホームページに書いていたが暗かった
- 会社説明をしたプレゼンターの雰囲気が悪かった
参加者は、一生働く職場を探しに来ているので、職場の雰囲気や、会社説明する社員を通じてリアルな社風をみています。
会社説明会は、参加者に最大の”おもてなし”をするつもりで開催しましょう。もちろん、社員にも協力してもらうことを忘れずに伝えておく必要があります。
会社説明会を成功に導く6つの要素
会社説明会を成功させるには、次の6つの要素が必要です。
1.目的
会社説明会は、参加した人が「入社したい会社だ」と思って帰ってもらうようにする必要があります。
会社説明会に参加する社員全員が、自分の役割を理解し「参加者の入社意欲が引き上がること」が目標であることを、社員全員で共有しておきましょう。
2.聞き手
参加者目線に立った進行になっているかを確認します。会社説明会は、会社と参加者の交流の場であると同時に、参加者同士の交流の場でもあります。
参加者同士のグループ討議などを入れるのも、場を和ませる良い方法です。「参加して良かった」と思える、聞き手中心の説明会になっていますか?
3.場所・設備
人は五感で良し悪しを決めるものです。会場が暗い雰囲気・雑然としていると、その時点で終了です。会場の広さ・雰囲気のチェック・プロジェクターやマイクなどのセッティングは万全にしておきましょう。
4.内容
説明会設計・運営の中心です。”自社の魅力や強み”がうまく伝えられるように、説明内容を十分に考えましょう。
5.伝え方
登場する社員の話し方・姿勢などが非常に重要なポイントになります。おしゃべりは下手でもかまいません。熱い想いが通じればいいのです。
プレゼンテーションの練習で万全な準備をしておけば、安心して本番をむかえられるのでおすすめです。
6.情熱
参加者は、会社説明会に登場する社員のことをよく見ています。気持ちや感情を表に出しながら、情熱的に伝えることが参加者の心を動かすことになります。
会社が大好き、仕事の内容が大好き、仲間が大好き。なんでもいいです、会社の中で大好きなことを探して伝えましょう!
すぐに使える5つのプレゼンテクニック
セミナーでは、プレゼンテクニックを教えてもらい、2度の3分間プレゼンを練習しました。うまくいかないものですね。
1.笑顔・姿勢
基本は笑顔です。熱い話、真面目な話、どんな時も笑顔が大事です。とはいえ、固い笑顔・引きつった笑顔はマイナスですから、自然な笑顔になるように心がけましょう。
もうひとつ、姿勢も大切な要素です。前かがみになったり、斜めになったりだと見ている方は違和感を覚えます。
姿勢はつむじのあたりから糸で吊るされた自分をイメージしてください。もしくは、鉄棒にぶら下がってそのまま降り立ったような感覚です。
2.身振り・手振り
プレゼンテーションで重要なのは、見られていると意識しておくことと演出です。演出には、身振り・手振りが効果があります。
身振りは、プロジェクターを振り返ったり、左右前後に歩いたり、話の合間や考えているときに使いましょう。大げさでもかまいませんよ。見られることが大切なのです。
身振り以外に、手振りもつかいましょう。
よく使われるテクニックは、「重要なポイントが3つあります」と言って指を3本立てること。「あなたはどう思いますか?」と言って手のひらで相手を指すことなどです。
指先を伸ばす、止めるだけでも、見ている相手に躍動感を与えることができ、話に集中してもらえます。
3.アイコンタクト
参加者ひとりひとりと最低”2秒”は、目を合わして話をしましょう。なぜなら、目を合わした相手は「わたしのために話をしてくれている」と感じるからです。
参加者が多い場合は、会場全体でZの字や、Mの字を書くように目を動かしてください。2秒の原則を忘れずないようにしてください。
しゃべる時は資料を見ずに、しっかり参加者の目をみて話してください。資料を見るのはかまいませんが、資料を見ている時はじゃべらず、文章を頭に入れてから顔をあげてしゃべってください。
資料に目を通している間は無言でもいいですよ。無言は、話のいい間になって、聞きやすくなる効果があります。
4.声(大きさ・スピード・間)
声は、大きく、はっきり、ゆっくりしゃべりましょう。
大きい声というのは、自身があるように聞こえて良い印象を与えます。
話すスピードは、普段よりゆっくり話すようにしてください。会社説明会に参加している方は、会社のことを知らないから話を聞いているわけです。話している自分はわかっていても、聞いている人は初めて聞くことかもしれません。
早すぎると聞いている人の記憶に残りません。なので、普段よりもゆっくり話すようにしましょう。
あと注意する点は、間をとることです。間のとり方が絶妙だと、聞いている人の記憶に言葉が残ります。
文節によって、下記のような間をもつようにしてください。
- 句読点 1秒
- 改行 2秒
- 質問? 3秒
「あー」「えー」という言葉が多い人は、飲み込むようにしましょう。これもいい間になりますからね(笑)
5.抑揚・繰り返し
プレゼンテーション特有のテクニックですが、聞いている人の記憶に残すための「抑揚」と「繰り返し」があります。
抑揚は、話のスピードや声の大きさを変えることで、重要なポイントの直前に使うと効果的です。例えば、小さな声で「ここだけの話ですが・・・」から始めると注意を引きやすくなります。
繰り返しは、最も重要なポイントを2度繰り返すことで、特に声の小さい方におすすめする方法です。「重要なので、もう一度いいますね」と言ったあと、重要ポイントを繰り返して話すようにしてください。
いろいろと説明しましたが、知識だけがあってもすぐには身につかないので、何度も何度も練習しましょう。
会社説明会は最初の選考試験
人材採用の流れは一般的に下記のような流れになります。
- エントリー受付
- 会社説明会
- 選考試験
- 面接
- 内定
実は、採用選考とは会社説明会から始まっています。
- 会社説明会の案内をしても返事を返さない人
- 会社説明会に遅刻してくる人
- 会社説明会の途中で居眠りする人・・
こんなアウトな人はいないと思いますが・・。
来週は面接セミナーに参加してきます。
わが社も、いよいよ新卒採用に挑戦します。将来を任せられるいい新卒社員が入社してくれるように、ガンバりまっす!
来たれ若人! 夢のあるわが社へ!
IT業界には、いろんな人の夢が集まっています。
いろんな人が、いろんな場所で、自分の夢をかなえるためにがんばっています。
IT業界は、コネや才能・お金がなくても、夢をかなえることができる職業です。