専務だ、常務だという肩書きのある役員の、ほとんどはサラリーマンの役員ですよね。
一応実績をあげて、偉そうな立場になったんでしょうが、所詮は他人の会社です。
会社役員をやってみて、2度と会社役員にはならないぞ〜。と誓った理由を話します。
会社役員は契約社員
サラリーマンが、役員になると「任期」を書いた契約書に、サインを求められます。
定年という期限が、任期というものに変わります。
任期は、1年とか2年とか会社によって違いますが、労働者でなく経営者になるわけです。
つまり、社員から、経営のプロに変身です。
プロ野球選手と同じで、今年の年棒はいくらと決めて、会社と交渉するわけですね。
プロは実績が全てで、成績が悪いと来年はクビになります。
サラリーマン役員は、契約社員と変わらないんです。
役員は使い捨て?
IT関連に詳しいということで役員に就任したので、社内の経理システム構築から、ホームページなどほぼ全てのシステムを導入しました。
ほぼ1年半で、運用がまわるようにし、SNSやブログ、電子書籍や動画配信などにも手を広げていきました。
役員になった当初の役員任期は2年でしたが、その後1年単位に変更されました。
株式会社とはいえ、小さな会社なので社長が全株式を持っています。なので、会社のことはひとりで決めて、変更できるのです。
役員会なんて形だけで、単なる社長の報告です。
3年後、満期終了にともない契約終了と成りました。
契約更新しない理由が、「おまえ、売上に貢献してないから」だそうです。
一般事務、経理、電話対応、物流、社内システム関連の構築と実務を、ひとりで担当していました。
社長いわく「そんなものは、パートでできるから」
つまり、運用がまわり始めたので「おまえはもう用済みだ」ということです。
かくして、わたしの会社役員生活は3年で終了しました。
きみは転職回数多いから、ダメだと思ったんだ!
その会社の社長は、当時66歳。サラリーマン時代は、ワンマンで強引な営業で有名だったそうです。
小説家を夢見て高卒で上京し、アルバイトで入社した会社の社長にまで登りつめた人物。
典型的な、昭和のサラリーマンで、まるでマンガの「島耕作」ですよね。
ですが、所詮はサラリーマン社長。
わずか2年で社長を解任され、子会社の社長に飛ばされたことがきっかけで、独立を決めたわけです。自分はできる、夢を実現する会社を作ろうと。
そんな昭和の男です。自分で会社に誘って、無理やり役員にしたことは置いといて、最後に言われたことばが忘れられません。
「きみなんか、どこにいっても雇ってもらえない」
「転職回数多いのが、気になってたんだ」
は? 満期終了する役員に、社長が言う言葉じゃなくない?
まとめ 会社役員には、なるな!
わたしのような、ひどい役員体験は特殊かもしれません。
けれど、役員になるということは、明日から職をなくすかもしれない立場になるんです。
まず、役員満期があります。若くして役員に成ると、定年まで勤められない可能性が高まります。
なにせ、翌年も役員として選任させるかどうかは、株主や他の役員の考え次第ですから。
また、任期途中でも解任という制度があります。役員会で「あんたクビ」と言われて、明日から職を失うわけです。
役員になるということは、職をなくすかもしれないストレスと戦うことになります。
わたしは、任期3カ月前に社長から「来年は役員更新しないから」と言われ、職をなくすストレスを経験しました。いやぁ、キツかったです。
かといって、社長にゴマスリして役員に残るっつうのも、どうなんでしょう?わたしはイヤです、軽蔑する人種です。
なので、お金のため、社長になる、ストレス感じない、解任されても大丈夫という理由ががある人以外は、
「会社役員にはならない」でください!
ストレスは、自分の未来のために感じてこそ意味がある。と思います。
同じストレスなら、わたしは独立を選びます。だって、たとえ仕事がなくっても、夢があるのでワクワクするジャン!