買収された会社社員は不安だらけ。管理職がとる行動は? 書評:なれる!SE(11)

社会人1年生が部長代理になる? そんなこと現実にはありえない!と思っていませんか?

そんな非現実的なことが、買収が活発なIT業界では現実におきることもあるのです。20代前半の管理職なんてベンチャーには、ゴロゴロしてます(笑)

「なれる!SE」第11巻は、新入社員が管理職になるはなし。サブタイトルは「絶対?管理職宣言」です。

なんで休日まで上司に気を遣わないといけないの? なんて風潮で、社員旅行をしない会社が増えています。24時間フル稼働のIT業界では、社員旅行は苦行...

ストーリー 新入社員が管理職!?

主人公桜坂工兵の会社が、小さな会社を買収し子会社したところから始まります。その会社の申請書類の承認を「めくら印でかまわないから」と言われた、副部長に任命されたのが運のつき・・。

赤字を垂れ流し、存亡の危機が危うくなった子会社を助けるべく、入社1年目の新入社員が大活躍するというストーリーです。

IT業界は企業買収が日常茶飯事

IT業界では小さな会社の買収は日常茶飯事に行われています。この小説を読んでいて、わたしも当時のことを思い出しました。

ベンチャーに勤めて5年目。34歳で2度目の転職決意しました。 けれど、クリアしないといけない問題が3つありました。 大阪から東京支店...

わたしの場合は、会社ではなくアプリを開発したグループでしたが、アプリとアプリ開発メンバーどもども、2度も売られました

買収を仕掛けた人物は、自分の出世と収入を得るためだけに、われわれのグループを売る算段を影でしていたのです。

小説の中でも、主人公に最後にぎゃふんといわされる悪役がいたのですが、なんだか自分の体験が小説になったような、不思議な気持になりました。

この買収ストーリーは、作家 夏海公司氏 の体験なら、わたしが体験したのと同じようなことは日常茶飯事で、普通におきていることなんでしょうね。

買収された側の社員の気持ちがわかりますか?

2度も買収された経験をもつわたしは、買収された側の社員の気持ちがよく分かります。不安で不安でたまらないのです。

その不安を解消するのは、買収側の会社の人柄でしかありません。「がんばってね!」では、人の心は開きません。

こんな発言が小説の中であります。

知らないところで会社がどんどん売られていくんです。社名が変わって方針も変わって、挙句に最後は潰されちゃうなんて・・・あんまりじゃないですか。私達、なにか悪いことしましたか?

わたしたちは懸命にアプリを開発し、導入してくれたユーザーをサポートしていただけなのです。なのに・・・なんで・・・?

悪役は滅びるものです

自分のことしか巻がなかった買収劇を仕掛けた悪役は、ギャフンとやられてしまいました。

わたしも自らの手で、悪夢の連鎖を断ち切りました。

開発したアプリが3人の策士たちに利用され、3回の転職をさせられるという、想像しなかった30代後半でした。 最後にたどり着いたのは、中堅のソ...

わたしたちに悪夢をもたらせた買収劇の人物は、ふたりとも出世競争に敗れ、いまでは行方不明です。悪夢の連鎖に巻き込んだ最初の会社は、会社更生法を適用し倒産してしまいました。

大きな声で言います!

最後は必ず 正義が勝つ のです(笑)

買収された子会社の社員が幸せになるには?

その会社の人材とか、アプリとかノウハウとか、メリットがあるからを会社は会社を買収するわけです。でも、買収された会社にも社員がいて、プライドをもって仕事をしているのです。

「買収した側だから偉い」とか、「潰れそうな会社を救ってあげた」と考えて接していると、絶対心は開きません。買収が大失敗で終わってしまうことでしょう。

わたしたちが幸せだったのは、最後に買収してくれた会社の社員が、われわれを認めてくたからです。

組織文化の違いでぶつかる事があっても、同じ目線で議論して手を動かすことで、信頼が生まれてきます

同じ目線で仕事ができたことで、買収した側、された側という区別はなくなり、同じ会社のメンバーとして一体感が生まれました。

わたしがその会社を離れて10年以上たちましたが、いまだに情報交換しあうという関係が続いています。

買収したほうも、されたほうも、同じ技術者同士です。いがみあうのではなく、

信頼関係が築けるか?

それこそが、買収された子会社の社員だけでなくみんなが幸せになる唯一の方法なのです。

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