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相談してきたのは、日本屈指の通信会社のSEで40歳・年収750万の男性でした。仕事のストレスで出社拒否になって半年、復職するか・転職するかで悩んでいるということです。ちなみに、こどもはまだ小学生で1戸建ての家のローンあり。
さて、わたしがしたアドバイスは?
出社しようとすると頭痛に襲われた・・
ある日、通勤電車の中で頭痛に襲われたそうです。体調が悪いだけだと思い、その日は休んで次の日、そのまた次の日。
休んで家にいるときは大丈夫なのですが、通勤しようとすると頭痛がひどく出社できなくなったそうです。その影響かその後、難聴にもなったそうです。
相談をうけた彼は、わたしの部下の旦那さんです。夫の悩んでいる姿を見かねて、良くなるキッカケができればと、わたしに相談してきたのです。
男性に会ってみたら・・優秀なエンジニアだった
部下同席のもと、男性に会って話しを聞きましたが、経験豊富な優秀なエンジニアでした。
大手企業の子会社ということで、年齢的にもマネージャーを任されているそうです。本人はマネージメントはしたくないと、ずーっと悩んでいたそうです。
手を動かすプログラミングがしたいと希望していたのですが、希望かなわずマネージメントをさせられているのだそうです。
彼と話をしていると、技術力の高さが伝わってきました。大手企業は、優秀な人材であるほど生産性の低いプログラマーでなく、生産性の高いマネージメント業務を任せるのは当然です。生産性が高いから、750万円という高い年収がもらえるわけです。
彼が担当している金融系という業種は、失敗は絶対許されない業種です。そのプレッシャーは相当なものだと想像できました。プレッシャーから解放されたくなる気持ちもわかります。
年収750万を捨てる勇気 ありますか?
一流企業で金融系の開発マネージャーという立場だから、年収750万を貰えているのです。プレッシャーのない、生産性の低い仕事に変わっると、年収が下がるのは明らかです。
本人も、その点は理解しているので、復職するか転職するかで悩んでいるのです。妻がいて、こどもが小さくて、住宅ローンを抱えているのですから、大黒柱としては悩むはずです。
けれども、復職して今の仕事を続けられるか? 不安も感じて当然です。今度倒れたら本当におしまい・・。そう考えるのも当然です。
わたしができる たったひとつのアドバイス
数多く転職してきた経験から、1週間徹夜続きでシステム開発をしたことも、1週間の出張先でトラブって3ヶ月帰らなかったこともあります。
現場では、お客様の怒号や視線に挫けそうになったことも、一度や二度ではありません。
そんなわたしが、相談を受けてアドバイスできるのはたったひとつ。
仕事は、
長く続けられる、好きなことを仕事にすればいいんです。
仕事なんて基本的になんでもいいです。自分がおもしろく感じて、好きだと思うことを長く続けられれば、それがいちばん!
好きなことすればいい。けど年収は・・減らせない?
男性の話を聞いていて、反射的に「好きなことを仕事にすればいい」とアドバイスしてしまいました。
わたしのアドバイスを聞いて、男性は驚いた様子でした。
その後、隣の奥さんの顔を見て「大蔵省が良いといえば・・・」と、言葉を濁していました。
大蔵省である奥さんは、「旦那のことを考えれば・・、けど・・」と、こちらも次の句がでてきません。
いまは、奥さんの収入と併せて1000万近くの年収があるわけです。それが好きな仕事に移ったら○百万減ると理解しているので、決断できなく困っているわけです。
それは理解できますが、会社を休職して6ヶ月経っても復職できていないのが現実です。
年収750万円の職場に復職しても転職しても、65歳定年までの25年間、ハンパない仕事ストレス・プレッシャーと闘わなければならないのです。
40歳という若さで耐えられなくなった彼が、これからそのプレッシャーに負けずに絶えれるのか? 精神が悲鳴をあげないか?
彼らにはふたつの選択肢があります。
- 復職してプレッシャーの少ない部署に移動する。
- 奥さんと同じわが社に入社する。
どちらも、彼ら夫婦の年収は減ります。ですが、夫婦ふたり併せた年収は約700万。家族3人が生活するには十分な年収だと思います。
わたしにできるアドバイスはここまで、「あとはふたりで決めるように」と言って別れました。
フリーランスという自由な生き方もある!
わたしは45歳になる年、「自分で仕事を選び、好きなこどだけしよう」と決めて、サラリーマンを辞めました。
サラリーマンを辞めてフリーランスになったのですが、結局仕事量は変わらない・・、どころか仕事量は増えました。
仕事量は増えたのですが、「仕事がイヤだ」とか「やらされている」とか思うことはなくなりました。なにせ、自分が仕事を選んでいるので後悔しません。
失敗したらしたで、「失敗したなぁ。この仕事終わったら1ヶ月休もう」なんて、仕事量を自分で調整できるので、終わりが見えるので頑張れるわけです。
IT技術者なら、自分で仕事量を調整し高収入を得られる、フリーランスという生き方も選べます。
本当は、彼にフリーランスという生き方を教えたかったのですが、仕事を半年も休んでいると仕事感も鈍っていて、余計なストレスがかかると思って紹介するのを止めました。
けれども、IT会社で元気に勤めているあなたは別です。フリーランスのIT技術者は、人手不足で引く手あまたです。
フリーランスは、仕事量は変わらず、収入を増やすも自由。今と同じ収入で、年に1・2ヶ月休んでリフレッシュするも自由です。
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